当社では、CSR活動の一環として青森県の契約農家(有限会社白神アグリサービス)にて、地域連携型の農作業体験サービスを活用した稲作を行っています。お米の品種は「つがるロマン」といい、コシヒカリの孫であり、あきたこまちの子にあたる交配種で、とても風味の良い青森県特産Aランクのお米です。
おかげ様で今年は2反、白米にして972㎏ものお米が収穫出来ました。収穫したお米はお世話になった方々に日頃の感謝を込めて差し上げたり、社員全員に送付しています。稲作を行うことは当社のCSR活動としてももちろんですが、自然、農業、環境、食など、お米を通して自然の恵みに感謝するきっかけや、同じ第一次産業を盛り上げて行きたいという願いもあります。
【お米の環境】
美味しいお米を育てる為には、その土地がいかに良い環境にあるかが重要な要素となります。
- 水が豊富にある
お米作りには沢山の水が必要になります。雪解け水がある、河川がある。 - 水はけの良い土がある
きれいな水が土に浸透しやすく、水と一緒に酸素が多く根に吸収されることで発育が良くなります。 - 寒暖差が大きい
昼間は太陽光をいっぱい浴びて日照時間が長く、夜は気温が下がって寒暖差が大きい方が生育を促され良い稲となります。
アーバンシステム米は日本百名山にも選定された岩木山(標高1,625m)の麓で育てられ、山から流れる清らかな雪解け水や、5月から10月の日照時間も長くお米作りには最適な環境で育っています。
【お米の安心・安全】
青森県のお米は安全・安心な農産物を供給する為に「日本一健康な土づくり運動」や農薬・化学肥料の低減を推奨しています。
- 農薬の適正使用
- トレーサビリティ・システムのため栽培履歴の記帳
- 農薬・化学肥料を減量する特別栽培などの普及
- 種子更新率100%の推進
- DNA鑑定、残留農薬分析、カドミウム分析
県内で生産されるお米の安全を確認するため、放射性物質のモニタリング調査を実施しており、これまでの結果、青森県産のお米からは放射性物質は検出されていません。
【お米を食べよう】
お米よりパン派の増加や、糖質制限ダイエットを行う人が増え、お米離れが進んでいます。平成30年7月に農林水産省が発表したデータによると、日本人の一人あたりの年間消費量は54.4㎏だそうです。世界のお米消費量ランキングでは日本はなんと49位という結果でした。お米が主食と言われてきた日本がトップ10に入っていないのは驚きの結果です。
お米にはビタミンB1とビタミンB2が豊富に含まれ、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えたり、ビタミンB2はきれいで健康な肌を維持するのに欠かせない成分です。
■ごはん1杯150g(252kcal)に含まれる栄養素と効果
・炭水化物(55.7g)
身体と脳を働かせるエネルギー源
・たんぱく質(3.8g)
血、肉、細胞など身体の基本を作る
・脂質0.5g
身体の細胞を作るエネルギー源
・ビタミンB1(0.03mg)
身体の調子を整え疲れた身体を元気にする
・ビタミンB2(0.02mg)
身体の調子を整え、綺麗な肌を作る
・カルシウム(5mg)
丈夫な歯や骨を作る。イライラを抑える。
・鉄(0.2mg)
身体のすみずみに酸素を運ぶ
・マグネシウム(11mg)
骨や歯の発育や強化をする
・亜鉛(0.9mg)
さまざまな酵素を活性化させ身体の広範囲で活動する
・食物繊維(0.5g)
おなかの調子を整え病気を予防する
■ご飯1杯分のエネルギー
ご飯1杯分のエネルギーはこんな運動に相当します(体重40㎏の場合)
・ランニング 時速8km 38分
・自転車 時速15km 63分
・徒歩 時速4km 101分
・サッカー 36分
・野球 38分
・水泳クロール 分速30m 51分
■美味しいお米の炊き方
- お米のはかり方
炊飯器に付属の計量カップを用い、はしなどを使ってすりきり正確に量ります。
カップ1杯が1合分で炊き上がりはお茶碗約2杯分になります。 - お米の研ぎ方
お米は水を入れた瞬間が最も吸水するので、天然水や浄水を使用しましょう。
最初は水を入れながら指先でお米を混ぜるように軽く洗い、糠やゴミを洗い流します。
水を切ったら親指の付根でお米に手を押し付けるように10回程研ぎます。
水を入れて糠を洗い流します。
水が透明になるまで1~3回ほどすすぎます。
×お湯で洗ってはいけません。風味が落ちます。
×ザルに入れて研いではいけません。力が加わりすぎお米が割れてしまいます。
炊くときのお米は軟水(天然水)がおすすめです。 - お米の盛り付け方
炊けたお米をしゃもじで十字に切り、底から持上げて下にたまった水分を蒸発させる。
お米の粒をつぶさないように切るように混ぜる。
お茶碗にふわっとよそいお米の粒をつぶさないようにします。
※新米は水分が多いので通常より少し水を控えめに入れて炊きましょう。
■お米の保存方法
10℃以下の冷暗所に保存する。冷蔵庫がおすすめです。
大きめの清潔な密閉容器に入れます。(ペットボトル、タッパー、ジッパー袋など)
お米は精米したてが一番美味しいので、精米後は冬場であれば1カ月~2カ月、夏場は半月位で食べきるようにしましょう。
人は寝ている間もエネルギーを消費しており、起床した際はエネルギー不足となっています。朝食を抜いてしまうと集中力が無くなり、また疲労感でだるくなってしまいます。朝ごはんにご飯を食べると炭水化物の作用により脳の働きが活発になり集中力も高めることが出来ます。朝食にご飯を食べて一日中元気に過ごしてはいかがでしょうか。

記者:岩松美千子