No. 132 木の安らぎとフィトンチッド

2023/06/29 更新   環境通信のトピックス

6月5日は「環境の日」です。ストックホルムで1972年6月5日に開催された国連人間環境会議を記念して制定され、日本では環境基本法により、6月5日を環境の日と定めています。また、平成3年より6月の一か月間を「環境月間」として全国各地で様々なイベントが行われるようになりました。そんな中、「環境」を意識してライフスライルを見直すきっかけになった方も多いのではないでしょうか。


今回はライフスタイルの見直しのひとつで、普段の暮らしに「木」を取り入れぬくもりや癒しの空間を実現させている例をご紹介します。


木には気分を落ち着かせてくれるフィトンチッドという成分が含まれており、気分のリフレッシュや、身体をリラックスさせてくれます。
フィトンチッドは木製品になっても効果は持続し下記のような効果があります。
・ヒバ材で建てた家は蚊が寄り付かない
・くすのきのタンスは防虫剤が不要
・防カビ効果
・家ダニなどの防虫効果
・抗菌効果(病原菌にも有効)
・天然成分なので人体やペットにも安全
・副作用などの心配もない


森の中で森林浴をして木の香りに癒されますね。その香りがフィトンチッドです。人体にも良い効果があります。
・脳内のα波の発生を促し、精神を安定させる
・自律神経を安定させる
・交感神経の興奮を抑え、不眠解消
・脳の血流を穏やかにし怒りや緊張を和らげる
・高血圧の改善や免疫力強化しストレスホルモンを抑える
・血中の抗がんタンパク質を増加
・肝機能の改善
・呼吸を整える


このようにフィトンチッドをいっぱい吸い込むことは良いことばかりですね。


フィトンチッドの効果ももちろんですが、木を室内に取り入れることは沢山の効果が得られます。
・木のもつ調湿作用などは、快適な室内環境につながります。
・木をつかうことで、植林や間伐等の森林の手入れにも貢献できます。
・暮らしに木材を取り入れることで、木の持つ素材感ならではの温かみを感じられます。
・一般住宅を国産木材で建てた場合1戸あたりCO2の削減量が34kgとの試算もあります。


植物は一度根を下ろすと、その場所で生き、身を守らなければなりません。

そこでフィトンチッドを出し、周りの草を枯らしたり、葉を食べつくす虫を追いやったりしています。
フィトンチッドから除草剤や虫よけ、殺虫剤をつくったり、抗生物質(こうせいぶっしつ)など人間の病気の治療や健康に役立てています。


「木」の安らぎや効果の良さには、フィトンチッドが大きく貢献しているのがわかりましたね。木のフローリングにしたり、木の家具をインテリアに取り入れたり、暮らしにもっと「木」を取り入れてみませんか。



記者 岩松美千子